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woom
はじめの一歩から、自信に満ちたライドへ
woomからご相談をいただいた当初、同ブランドはすでに多くのファミリー層から支持される子供用自転車ブランドとして確固たる地位を築いていました。9ヶ月の幼児から14歳までを対象とした自転車は、子ども専用の緻密なデザイン、軽量フレームに加え、「子どもに本当に必要なものは何か」という視点に基づいた設計によって、その魅力を発揮しています。
私たちに求められたのは、woomを一から作り直すことではありません。すでにある価値を研ぎ澄まし、ブランドの輪郭をより明確にし、独自性を高め、感情的な共感をより強く引き出すことでした。私たちzooomは、woomの意向をはじめとするあらゆる要素を踏まえながら、わずか4ヶ月という短期間でブランド戦略を再構築しました。さらに、プロダクトの優位性を一貫したストーリーとして伝えるグローバルキャンペーンとデザインシステムを展開。woomとともに成長していく体験を、構造的に表現しています。
キャンペーン全体像:ブランドの物語を伝える
グローバルブランドキャンペーン
今回のグローバルブランドキャンペーンは、単なるプロモーションではなく、ブランドの本質を伝える取り組みとして設計されました。キャンペーン制作に先立ち、まず私たちは基盤づくりから着手。woomとともにブランドエクイティを再定義し、その価値を明確化しました。戦略の中核に据えたのは、「子どもたちが自転車を好きになるきっかけを創る」というブランドビジョンです。
タグラインである「Enjoy the Ride」は、単なる言葉に留めず、子どもたちの成長の軌跡を描くストーリーへと昇華。ふらつきながらの初めての走行から、ダイナミックなジャンプに挑戦する姿まで──成長の一瞬一瞬を切り取った、感情に訴えかけるシネマティックなキャンペーンへと展開しました。本施策では、woomのラインナップ(WOW/GO/EXPLORE/OFF)を軸に、それぞれのステージに寄り添う体験を表現しています。
キャンペーンの中心となるのは、60秒のヒーロームービー。この映像を起点に、デジタル全体へと展開していく構成としています。
子どもたちの視点が生み出す、新しい共感のかたち
新しい世代の顧客と、どのように心の距離を縮めるべきか。その答えは、企業側が物語を「語る」ことではなく、彼ら自身に「語って」もらうこと。そこで今回、私たちは、子どもたちにカメラを向けるのではなく、手渡す、という新たな試みに挑戦しました。スマートフォンやGoPro、Insta360といったデバイスを使い、彼ら自身がライドの体験や視点を撮影。そこにあるのは、作られた演出ではなく、リアルな瞬間そのものです。
なぜ、この手法が有効なのか。それは、オーディエンスを単なる“視聴者”としてではなく、“創り手”として巻き込むからです。優れたキャンペーンは、単にプロダクトを見せるものではありません。商品がもたらす「意味」や「体験」を映し出し、その本質までを伝えることに価値があるのです。
CI刷新:成長と共に進化するビジュアルシステムへ
キャンペーンコンセプトの構築と並行し、woomのコーポレートアイデンティティをブランド全体で刷新しました。
中核となるアンブレラ・ブランドは、識別性と拡張性を強化。アイコニックな”woomレッド”に加え、大胆なティールカラーを新たに採用し、ロゴの形状から着想を得た独自のグラフィックエレメントを開発しました。
同時に、各ファミリーブランドにもそれぞれの個性を付与。初めてのライドを優しく包み込むような柔らかく丸みのあるフォルムから、トレイルでの自立心や高揚感を表現するシャープでダイナミックなデザインまで。ライダーの成長に寄り添い、進化していくデザインシステムを構築しました。
さらに、ブランドボイスやシグネチャービジュアル、音楽表現、ファッションスタイル、そしてSNSにおけるプレゼンスまでを包括的に再定義。グローバル展開に対応する、統合されたブランドシステムを完成させました。




















